2004年4月29日(木・祝)10:30〜
会場:日本青年館
第3回ライトノベル・フェスティバル
テーマは「ライトノベル学園祭」!
第3回ライトノベル・フェスティバルのテーマはずばり「学園もの」でした!
第1回のコンセプトが「作家になるには」、第2回が「歴史もの」だったのですが、今回趣向をがらりとかえて「学園もの」ライトノベルをとりあげたのです。
題して「ライトノベル学園祭」!
読者層が若いためかライトノベルには「学園もの」とでも呼ぶべきジャンルが確立しております。よくよく調べてみると驚くべき出版点数。学園を舞台にしたど真中のものから、登場人物が学生らしいという端っこまで数えあげると切りがありません。これはライトノベルのイベントとして取り上げるほかありません!
というわけで開催された学園祭は、おかげさまで無事終わることができました。
まずは、ゲストのみなさまに心からのお礼を、この場でさせていただきます。
前もって告知していたゲストの方々のほかに、当日は飛び入りの作家さんが複数いらしてくださって、嬉しい驚きでした。
いつものように「完全なる超真空」で、楽しい答えを披露してくださった中里融司さん。正解率の高さはさすがです。
発売前の新刊をお持ちくださった都築由浩さん。貴重なアドバイス、いつもありがとうございます。
不手際な「学園案内」を仕切ってくださった三村美衣さん。いつもいつもお世話になりっぱなしですみません。
せっかくお越しくださったのに上手にご紹介できなくてすみません 草河遊也さん。本当にすみませんでした。どうぞまたお越しください。
会場の様々な要求を受け入れて制服を考えてくださった水上カオリさん。(美人でしたよ〜、眼福眼福)ご友人の方ともどもご協力ありがとうございました。制服作成が楽しみです。
実行委員長の知己ということで、わざわざお越しいただいた岩井恭平さん。無理やり「超真空」の回答者席に座っていただきました。ありがとうございます。
そして。
司会者のお願いに快く自著の宣伝をしてくださった今田(七月)隆文さん。木工ボンドを持ってきたファンにサインをしてくださった おかゆまさきさん。(この話の意味がわからない方は、即、書店で『撲殺天使どくろちゃん』を購入ください) コミケに引き続き顔をみせてくださった成田良悟さん。今田さん、おかゆさん、成田さんは参加者としてお越しくださったんですけども(笑)。ご厚意に甘えさせていただきまして、汗顔の至りです。またお越しください。
と、とりあえず駆け足でゲストの皆さんの報告でしたあ〜。(個人的には、水上さんのスタイルの良さと美しさ、おかゆさんの字の可愛さに驚きの1日でした)
そして、貴重なご意見を、アンケートという形でたくさん寄せてくださった参加者のみなさん。最大の感謝をみなさんにも!
*詳しいレポートは、イベントで発売しているレポート冊子でどうぞ。
開催時間 | 企画名 | 出演ゲスト(敬称略) |
---|---|---|
9:30〜 | 受付開始 | |
10:30〜 | オープニング | |
10:45〜 | 完全なる超真空 | 中里融司 |
13:00〜 | お茶会 | |
13:00〜 | ライトノベル学園進学ガイド | 三村美衣 |
14:15〜 | お茶会 | |
15:15〜 | 水上カオリが選ぶ 最強の制服はこれだ! | 水上カオリ |
16:15〜 | エンディング |
【ゲスト様ご紹介】
- 草河遊也 さん
- 「魔術士オーフェン」シリーズ(富士見ファンタジア文庫)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川スニーカー文庫)等でおなじみのイラストレーターさんです。
- 都築由浩 さん
- 「レディ・スクウォッター」シリーズ(電撃文庫)、「ベイカー・マティジュの繁盛記」シリーズ(角川スニーカー文庫)等でご活躍の作家さんです。
- 中里融司 さん
- 「ドラゴン・パーティ」シリーズ(電撃文庫)、「荒鷲の大戦」シリーズ(歴史群像新書)等でご活躍の作家・漫画原作者さんです。
- 水上カオリ さん
- 伊都工平『第61魔法分隊』(電撃文庫)や榊一郎『ソフト・マシン〜世界で一番優しい機械〜』(EXノベルズ)等でご活躍のイラストレーターさんです。
- 三村美衣 さん
- 『SFマガジン』『活字倶楽部』などで活躍中の書評家・ジュブナイル/ヤングアダルトSF研究家の方です。SF、ファンタジー書籍の巻末解説も執筆していらっしゃいます。
【企画紹介】
●オープニング
いよいよ始まりました、第3回ライトノベル・フェスティバル。晴天に恵まれてらっき♪
今回の企画は3つ。「完全なる超真空」「ライトノベル学園案内」「水上カオリが選ぶ〜最強の制服」。参加者には「制服企画がみた〜い」という女子中学生の姿や、専門学校でライトノベルを書く勉強をしている学生さんの姿もありました。
事前登録の参加者には、ふくやまけいこさんのイラスト付きの携帯ストラップが、受付でプレゼントされました。
実行委員長の挨拶とゲスト紹介を行って、オープニングは終了。今回は企画時間の関係で、オープニングは挨拶のみとなってしまいました。ごめんなさい。来年はオープニングでも何か楽しい企画を考えてみますね。(レクゲームが好きな企画担当っす。参加型でいくぞー)
実は実行委員長は、ライトノベル・フェスティバルの準備の最中に腎臓結石になってしまい、当日はお腹が痛くてたまらなかったそうです。でも皆さんに会えたせいで、痛さもどこかにいってしまったらしいです。単純です。
●完全なる超真空〜〜学園に何かが起こる〜〜
ライトノベルの挿絵や表紙を見ながら内容をあてていく「完全なる超真空」。今回は学園ものを4冊取り上げました。
- 『パズルアウト』(深見真 著/武田みか 絵/富士見ミステリー文庫)
- 『クッキング・オン』(栗府二郎 著/珠梨やすゆき 絵/電撃文庫)
- 『先輩とぼく』(沖田雅 著/日柳こより 絵/電撃文庫)
- 『ぺとぺとさん』(木村航 著/YUG 絵/ファミ通文庫)
回答をしてくださったのは、おなじみ中里融司さん、当日急に遊びに来てくださった岩井恭平さん、実行委員長でした。
『ぺとぺとさん』では“妹コンテスト”の名称当てで苦戦し、『先輩とぼく』では宇宙人が酔う飲み物をスルドくあてたり(岩井さんでした)、盛り上げてくださってありがとうございました。
参加者アンケートで「前もって、サイトで取り扱う作品を告知してください」には大納得。次回は絶対そうします。参加者のみなさん、一緒に珍回答・大正解を楽しみましょう。
●ライトノベル学園案内
ライトノベルの舞台となっている学園を、“規模”“保健室の先生”“生徒数”といった項目で切って分析していこうという企画。三村美衣さんをゲストにお迎えして、過去から現在までの学園ものを分析していきました。
「ライトノベルのレーベルの中で一番多く学園を扱ってるのはどれか」「学校に行ってるはずの年齢の登場人物たちは本当に通学してるのか」「大規模学園はどのくらい大規模なのか」などなど、話題はつきませんでした。時間がもっとあってもよかったかな、とちょっと反省です。
企画の中では、当日参加者で来てくださった、成田良悟さん・今田隆文さん・おかゆまさきさんにも少しお話をいただきました。考えてみたら、このお三方も、中里融司さんも岩井恭平さんも都築由浩さんも、みなさん学園を舞台にしたものを書いてらっしゃいます。やっぱり学園はライトノベルに欠かせない舞台ですね。
この企画のために、学園ものを分析した表を作成しました。こちら(新窓表示)でご覧いただけます。
●水上カオリが選ぶ〜最強の制服はこれだ
お洋服を描いたらピカイチ!の水上カオリさんをお招きしての企画。実際にある制服の傾向、ライトノベルにおける制服の傾向などを、画像を見ながら水上さんにお話を伺いつつ進行しました。
水上さんは、実はイラストのお仕事ではなく、お洋服関係のお仕事をしたかったというお話も出てびっくり。その後、会場からどんな制服が好きか聞き、その案をひとつにまとめてホワイトボードに描いていただきました。
(その間に、水上さん最新のお仕事を一緒にされた今田隆文さんがご自身の本を紹介してくださいました。『フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に<1>ゆき、ふりつむ』今田隆文/著 水上カオリ/絵 富士見ファンタジア文庫 です。買ってね)
こうして出来上がったイラストイラストから、TOPページの美麗なイラストが出来上がりました。感動。
最初のイラストから制服の実物までの変遷は、こちら(新窓表示)でご覧ください。
●エンディング
というわけで、無事終了したライトノベル・フェスティバル。「スクゥエアエニックス」さんと、「らいとすたっふ」さんから、テレカのプレゼントがありました。ありがとうございます。
なにはともあれ、参加者の皆さんに来ていただけたのが一番嬉しかったです。
中学生は「キノの旅」が好きとか、専門学校生さんは性別の区別なしに電撃を読んでいるとか、オールドファンはソノラマ文庫が好き、などなど、たくさんのお話も聞けてよかった。
来年はもっともっと楽しい会にしたいと考えてます。では、また来年!
●お茶会
お茶会はいかがでしたか。参加しづらかったかもしれませんが、お茶会の近くの休憩スペースで楽しまれた方もおられると思います。やっぱりあの楽しい作品を書かれた方だな。とにかくいい人、ファンになったぞ!など、眼福されたかもしれません。
お茶会でどんなことがあったかもお話いたしましょう。
1回目のお茶会では、サインでうめつくされた文庫本のことをお話しなくてはいけません。お茶会は、ゲスト参加された作家さんをお迎えし開始しましたが、なんと飛び入りで大勢の作家さんや編集の方が来場下さいました。その方々が、成田良悟さんのお持ちになった新刊にサインをされ、ついには寄せ書きのようになったのが、その本です。今田隆文さんが掲げておられたその本を見ると、おかゆさまさきさん、草河悠也さん、岩井恭平さん、中里融司さんのお名前がみられます。お仕事のお話がはずんだ興味深いお茶会でした。
2回目のお茶会は、三村美衣さんがゲームを出して下さいました。「女子高生100人」「OL100人」など、特定の対象者からとったアンケートの答えをあてるゲームです。中里融司さんや即売会にご出店くださった都築由浩さんもゲームをされておられました。アンケートの対象の出す答えと自分の回答のギャップに考えさせられるものがある、聞いているだけでも楽しいゲームです。
お茶会は、このようななごやかな雰囲気でしたが、いかかでしょうか。
では、また来年。今度は一緒に参加しましょう。